煙の代わりに水蒸気が出て、先端が赤く光る。まるで本物のたばこを吸っているような感覚を味わえる「電子たばこ」が、次々と登場している。使用者からは「禁煙や節煙につながる」との声が寄せられている注目商品。たばこの代替品になり得るのか。(森本昌彦) ■フルーツ系の味も 電子たばこは電気の熱で、カートリッジに入った液体を水蒸気として発生させる。本物のたばこのように吸い込むと本体が作動し、熱を発する仕組みだ。日本国内ではニコチンを化学物質として含む電子たばこは販売できないため、カートリッジに入っているのは香料入りの液体。本物のたばこに似た味から、ストロベリーやメロンといったフルーツ系の味のものまでさまざまな商品がある。 健康商品などを販売する「美香堂」(東京都目黒区)が昨年9月に発売した「ECO Smoker」はこれまで、約5万個が売れた。同社以外にもさまざまなメーカーが昨秋から電子たばこを発売。「ジェイ・エス・シー」(同)の「TOKYO SMOKER」や「サムライン」(大阪市中央区)の「TaEco」もそれぞれ約5万個、「素数」(渋谷区)の「mismo」は約7万7000個販売されている。「CA」(大阪市西区)の「LENTA」はフラボノイド配合の日本製フレーバーで話題だ。 価格は商品によって異なるが5社の電子たばこは本体、充電器、カートリッジ入りで約1万~1万5000円程度だ。 PR 先端から赤い光、紫煙に似た水蒸気――。こんな本物そっくりの電子タバコが客の誤解を生むとして、JR北海道が電車内やホームなどで使用禁止にした。これに対し、電子タバコ利用者らから反発が出て、論議になっている。 「害がないので、いいんじゃないか」「ぱっと見ると、いかにもタバコを吸っているように映ります。列車内で電子タバコを使って、真似してタバコを吸う方が出ると困るんですよ」 JR北海道の広報部では、2009年5月1日から電車内や駅の禁煙エリアで電子タバコを禁止した理由をこう話す。 電子タバコは、本物そっくりの電子機器で、吸い込むと香料などを含む水蒸気が出る仕組み。吐き出すときに紫煙状になって、喫煙気分を楽しめる。液体ニコチン入りもあるが、日本では、薬事法上販売できず、個人輸入でしか手に入らない。 中国・香港の業者が2004年に開発したとされ、07年ごろから世界各地で販売されている。中国製品がほとんどで20種類前後があるとみられ、日本では、最近になって通販サイトやディスカウントショップで扱いが増えてきた。価格は、3000~1万円超ぐらいだ。 JR北海道によると、車掌が電車内で最近になって使用ケースを目にするようになり、09年3月に3件、4月に3件を確認した。広報部では、「実際に、苦情やトラブルなどの例はありませんが、こうしたことがある前に電子タバコを禁止することにしました」と説明する。少なくとも鉄道会社では、初めての試みという。 ネット上では、4月30日に発表されると、電子タバコ禁止を巡って賛否両論に。JR北海道にも、1日の実施後、禁止に反発する声が2、3件ほど寄せられた。それは、こんな意見だったという。 「害がないので、いいんじゃないか」 業者「似ていない商品は、売れない」電子タバコは、ほかでも問題になっているのか。 JR東日本の広報部に聞くと、対策を取らなければならないような目立った苦情やトラブルは聞いていないという。担当者は、「個人的には、東京都内の電車内やホームで電子タバコを使っている方を見たことはありません。現在は、特段制限の対象になっていませんし、具体的に禁止を検討するなどの話も出ていません」としている。 一方、電子タバコの販売業者は、JR北海道の禁止措置をどう考えるのか。 USB充電タイプを2009年3月25日から発売したサンコーでは、広報担当者が初めて聞いたとしながらも、特に困惑することはないとした。 「お客さまには、こうして使って下さいと特に呼びかけていませんが、公共の場所で使うと誤解されますので、ご自宅で使われていると思います。基本的には、お客さまの自己判断に任せています」 なぜ本物に似せて作ってあるのかについては、こう説明する。 「形がタバコに似ている方が、吸っているような気分になります。禁煙のために使うなら、こちらの方が楽に続けることができるからです。似ていない商品は、売れないでしょうね」 電子タバコは、吸うと先端に火がついたように赤く光り、吐き出す水蒸気も本物の紫煙に近い。従来タイプの禁煙パイプに比べて確実に進化しており、禁煙グッズの中では一番人気だという。電子タバコについて、特に苦情などは寄せられていないとしている。 だんだん春の足音が近づいてくる2月。花粉症シーズンも幕を開け、よく晴れた風の強い日には憂鬱になる方も多いのではないだろうか。 ところで、この季節に限ったことではなくて、風に乗って飛んでくる憂鬱なものというと、筆者にはもうひとつ気になっているものがある。いわゆる”歩きタバコ”の煙である。 昔に比べるとはるかに減ったとは言え、ルールを守ってくれない人はいるもの。 そんなことを考えていたら、”電子タバコ”という言葉を見かけた。何故”電気”じゃなくて”電子”……?とネーミングにも謎を感じつつ、今回はこの”電子タバコ”について、『新聞・雑誌記事横断検索』で調べてみた。
電子タバコとは、液体ニコチン入りのカートリッジを本体に取り付け、本体の電熱機能で気化したニコチンを吸う、という仕組みの道具。 煙こそ出ないものの、吸うとLEDで先端が赤く光るギミック付き。見た目もいわゆるタバコ(紙巻きタバコ)から葉巻、パイプまで、様々なタイプが販売されている。 欧米諸国でも開発・販売されているが、先陣を切ったのは香港。2004年頃に発売されたのが最初らしい。 いずれもニコチンが摂取でき、一種の禁煙用品という扱い。禁煙の方法としては、カートリッジのニコチン濃度をだんだん下げていくことでニコチン依存度を下げていく、というやり方。つまりはニコチンガムやパッチでの禁煙方法に近い考え方だ。
この電子タバコ、ガムやパッチと異なりタバコを吸う気分が味わえる。しかも火もいらず煙も出ない。というといいこと尽くめのように聞こえるが、問題点もある。 まず、”禁煙効果が確認されていない”だけでなく、”使用されている化学物質の中に、毒性の強いものが含まれている可能性がある”という声明がWHOから出ていること(共同通信の2008年9月20日の記事より)。 また、もうひとつの問題点として、体験談を見ていると”おいしくない”という声が多いというのも気になるところだ。 タバコを吸わない筆者には「タバコが美味しい」という感覚がわからないのだが、コーヒーを飲もうとして麦茶を飲んでしまったとき、くらいの違いがあるのかもしれない。 ちなみに、この”ニコチンが吸える”タイプの電子タバコ、日本で販売する場合は薬事法に抵触する可能性があるため、基本的に国内では購入することはできないそうだ。
ニコチンが入っているために販売できないなら、ニコチンではないカートリッジにすればいいのでは……という発想から作られたのかどうかはさだかではないが、日本ではちょっと違ったタイプの電子タバコが販売されている。 どんなものかというと、ある程度の年代の方なら”禁煙パイポ”の電気版といったら解りやすいだろうか。つまりはタバコの代わりに、タバコやメンソールといった味(の気体)を吸うイメージ。 インターネットで調べたところ、現在ではさまざまなものが売られているようだが、例えば「TaEco」や「DigiMoku」「Super Cigarette」といった銘柄があるらしい。 その中で、筆者が気になったのは「TaEco」。
このTaEco、あまりのリアルさに、禁煙スペースで吸っていると「ここは禁煙ですよ」と注意をされたりもするらしいのだが、次のような特徴がある。 ● ニコチンが入っていない ここまでは他の電子タバコと同じだが、ここからがすごい。 ● フレーバーの種類がやたらと豊富 タバコ味、タバコ味(濃)、メンソール味なら他の電子タバコにもあるのだが、ダブルミントやバニラ、チョコレート、コーラ、果てはノドアメ味なんてものも。ストロベリーやピーチなど、果物系だけでも7種類。2009年2月現在で17種類にも及んでいる。 フレーバのラインナップの種類、また、他の電子タバコのフレーバーが3~4種類しかないことから見ても、TaEcoは女性向けを意識しているように見える。それがもっとはっきり表れているのがコレだ。 ●DECOTaEco 販売元の公式サイトで、本体にラインストーンやスイーツなどがちりばめられたデコ仕様TaEcoが40種類用意されている。デコ仕様自体、そしてこの種類の豊富さも、他の電子タバコには見られない特徴だ。 口寂しいときの爽やかな味。しかもカロリーゼロで後味も残らない、という、若い女性向けの新たな嗜好品という位置づけ。見ていると、単なる禁煙・節煙グッズとしてではない、新しい嗜好品としての電子タバコの可能性も感じてくるほどだ。 ちなみに、肝心の価格は、2009年2月現在で本体セットが1万5千円(デコ仕様だと2万円前後)。交換用カートリッジが1箱5本入りで1千5百円と、決して安い買い物ではない。 ニコチンが入っていないため、禁煙への効果がどれくらいあるかわからないが、”タバコをやめたいけど、ニコチンガムやパッチでは煙を吸い込む感覚がないから禁煙できない”という人には、これを併用することで禁煙につなげることができるかもしれない。
何故「電気」ではなく「電子」タバコなのか?という最初に感じた疑問の答え。 いろいろ調べていく中で判明した回答は、英名”electoronic cigarettes”の直訳、ということでした(なーんだ……)。 神奈川県で目指す全面禁煙条例は旅館、居酒屋、パチンコも対象になっているそうです。嫌煙家には画期的な条約ですが、愛煙家には神奈川に住んでくれるなと言うことでしょうか。受動喫煙を問題にしているそうですが、やはり、有機物を燃やすという旧来のタバコは時代遅れになっていくのでしょう。本人が摂取しているニコチンより、環境に拡散している量の方が多いのは、効率がよくありませんからね。火鉢がエアコンに進化したように、旧来のタバコも電子タバコに変わっていくのでしょう。 「電子タバコ」というものをご存じだろうか? 形状は本物のタバコとほとんど同じだが、内蔵バッテリーやカートリッジで構成され、火は使わず、煙も出ない。 電子タバコを吸うと、カートリッジの成分が内蔵バッテリーの熱で温められ、味の付いた水蒸気や霧になる。本物のタバコは煙を吸い込むが、電子タバコは水蒸気や霧を吸い込む仕組みだ。 先端がLEDで赤く光ったり、鼻や口からは白い水蒸気が排出されるなど、演出にも凝っている。カートリッジには種類があり、ニコチンの有無をはじめとして、バニラ味やフルーツ味、タバコ味といったテイストが用意されているのもユニークだ。 この電子タバコが、禁煙を目指す愛煙家の間でブームになりつつある。 図表入りの記事はこちら 実際に電子タバコを試し、その禁煙効果を実感している人は多い。 「1日に80本くらい(汗)吸ってたのが20本くらいに減った」 「丸一日、電子タバコだけで過ごせる日が増えた」 「電子タバコを始めてから禁煙が続いてます」 また、電子タバコにはいくつかの銘柄があり、値段は安いもので数千円、高いもので2万円弱だ。交換用カートリッジといったランニングコストもかかるが、ヘビースモーカーほど経済的な効果が大きいようだ。 「長い目で見ればオトクかと思って買いました」 「タバコの本数が減って節約もできて一石二鳥」 「経済的にもこの世知辛い世の中にもピッタリかもしれません」 しかし一方で、電子タバコに馴染めなかったり、否定派の愛煙家も当然いる。 「肺に吸い込んだら気持ち悪くなった」 「所詮まがい物。こんなので禁煙しようと思う時点で負け」 「バッテリーカートリッジの持ちが悪い。普通にタバコを買うほうが安上がり」 なお、電子タバコを試してみようと考えている人は、次のニュースも覚えておくとよい。 世界保健機関(WHO)は、電子タバコの安全性に関する声明を出している。 要約すると「安全性や禁煙効果は確認されておらず、正しい禁煙療法とは考えられない。電子タバコに使われる化学物質の中に、強い毒性があるものが存在している可能性がある。」とのことだ。 もう1つ、タイ保健省は、電子タバコの輸入販売を禁止している。 「ニコチンの含有量が多く、麻薬なみの依存性がある」という理由だ(ニコチンを含まないカートリッジを用いる電子タバコもあるが)。 禁煙グッズの効果には個人差があり、電子タバコもあくまで「自己責任」と考えたほうが良さそうだ。 本気で禁煙するなら、健康保険が適用される「禁煙外来」を開設している医療機関に相談するべきだろう。
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